書籍内容
日本消費者連盟[編]
四六判並製/208頁/1700円+税
ISBN4-8461-0514-8 C0040
食料主権には、食物を作る権利だけでなく、選ぶ権利、安全に食べる権利など生存権ともいえる幅広い権利が含まれる。現在、グローバリゼーションにより農業生産や食料への企業支配が強まった結果 、自然や生命、人権の侵害が起き、貧困は拡大している。
本書は、世界の農民・消費者運動がこれら多国籍企業やWTO(世界貿易機関)などに対抗するために掲げ、追求しようとしている食料主権を取り上げ、その意味するものとは何か、また、それを守るためには何が必要かを様々な角度から提言している。 (2005.9)
■目次
まえがき
第1章 食料主権とは何か? 天笠啓祐・大野和興
第2章 食料主権を奪う遺伝子組み換え(GM)イネ
1 進む多国籍企業による種子支配 緑の革命から遺伝子組み換えイネへ 天笠啓祐
2 緑の革命のイネとGMイネ カーステン・ヴォルフ
3 南インドにおける稲作の状況 緑の革命からGMイネへ ウシャ・ジャヤクマール
4 インドネシアの人々にとってコメとは? ロサナ・デウィ・ラチマワッティ
5 いまやイネは多国籍企業が支配 デビンダー・シャルマ
6 中国で起きたGMイネ違法栽培 天笠啓祐
7 日本でのGMイネと市民の闘い 天笠啓祐
第3章 討論・食料主権
1 国際コメ年と食料主権 天笠啓祐
2 徹底討論・食料主権
第4章 食料主権への闘い
1 ローカルの実践でグローバリズムを包囲しよう 山下惣一
2 循環型地域をつくる 桑原 衛
3 大豆畑トラスト運動 小野南海子
4 水田トラスト運動 阿部文子
5 GMOフリーゾーン運動 天笠啓祐
あとがき
レビュー
レビューはまだありません。