書籍内容
佐藤昌明[著]
四六判並製/304頁/2300円+税
ISBN4-8461-0611-X C0036
全国的な自然保護運動の高まりの中で、青秋林道の建設が中止され、白神山地の自然が守られて16年。その後、広大なブナ原生林保護のため世界遺産に指定された白神山地は、保護のあり方をめぐって紛糾、入山規制が実施され、いまなおその是非が問題となっている。なぜ、こんなことになってしまったのか?
本書は、青秋林道建設問題の発端から第一線で取材にあたった記者が、関係者にインタビューしてまとめた現地レポート。新版にあたって、入山規制論に対する批判、青森県知事の林道中止の政治決断の真相、自然を蘇らせるブナ再生事業などを盛り込み、全編を新たに書き下し、自然保護とは何か、自然と人間との関係はどうあるべきか考える。(2006.5)
■内容構成
第1章 再訪・白神山地
山の神様の祭り
高倉森
マタギ小屋で
第2章 青秋林道は、なぜ止まったのか
仕掛け人
連絡協議会の結成
赤石川の人たち
異議意見書
住民よ怒れ
森と川と海と
消えた村大然
ルート変更
弘前の人たち
第3章 知事の決断
逆流
自民党政調会動く
見直しに傾く青森県議会
青森県庁の立役者たち
第4章 森は蘇るか
保護運動の遺産
世界遺産
牧田私案=入山規制論
入山規制反対論
「自由」か「我慢」か
知事からの宿題
八森町は今
尾瀬、そして白神
第5章 白神は今
ブナ林再生事業
高尾の森づくり
牧田私案=入山規制論を批判する
知事の決断の真相と背景
白神山地ブナ原生林保護運動に関する年表
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