書籍内容
荻野晃也[著]
四六判上製/344頁/2500円+税
ISBN978-4-8461-1907-2 C0036
電磁波の危険性については、最近問題になってきてはいるが、まだまだ知られていないことが多い。また、電磁波過敏症は化学物質過敏症を併発することも多く、患者が急増している。
本書は、電磁波問題研究の第一人者が、携帯電話、スマホ、携帯電波塔からリニア新幹線、イージス・アショアまで、身の周りの電磁波被曝の危険性と対策を解説! 最新の世界の論文まで細かくチェックし、電磁波とは何か、電磁波問題の歴史、実際に起きた事件や最新情報までも網羅し、詳細に分析している。 (2019.3)
■目次
第1章 はじめに
第2章 電磁波とは何か
第3章 放射線(能)と電磁波の相違と類似性─
第4章 電気・磁気・電磁波を巡る歴史的な背景
第5章 電磁波の影響について:歴史的経過を中心として
第6章 電磁波の影響研究について
(1) 動物・植物を使用した研究
(2) 人間への影響研究:疫学研究
(3) 生殖や細胞レベルの研究
(4) 世界保健機関や国際がん研究機構について
(5) 科学技術の進歩と電磁波研究の進展
第7章 生物の身体と電磁波
第8章 地球環境問題としての電磁波問題
第9章 電磁波と生物進化の関係
(1) 生命の誕生
(2) 浅い海に登場
(3) 海から陸へ移動
(4) 植物から動物へ
第10章 電気利用と電磁波問題(極低周波の小児ガンを中心に)
第11章 極低周波・電磁波の研究(小児白血病以外のガン)
(1) 乳ガンについて
(2) 脳腫瘍について
(3) その他の発がんについて
第12章 極低周波・電磁波の研究(発ガン以外)
(1) 極低周波・電磁波被曝と自殺
(2) 極低周波・電磁波被曝と鬱病
(3) 極低周波・電磁波被曝とてんかん・神経系など
(4) 極低周波・電磁波被曝と糖尿病・肥満
(5) 極低周波・電磁波被曝とアルツハイマー病・認知症
(6) 極低周波・電磁波被曝とALS病
(7) 極低周波・電磁波被曝と心筋梗塞
(8)、(9) 電磁波被曝と卵子、精子異常
第13章 オール電化住宅の危険性:極低周波・高周波・LED
第14章 高周波・電磁波の影響研究(発ガンを中心として)
(1) 高周波・電磁波被曝と脳腫瘍
(2) 高周波・電磁波被曝と甲状腺腫瘍
(3) 血液リンパ系HLガンについて
(4) その他のガンについて
第15章 高周波・電磁波の影響研究(発ガン以外)
(1) 高周波・電磁波被曝と頭痛
(2) 電磁波・電磁波被曝と耳鳴りなど
(3) 高周波・電磁波被曝と睡眠障害
(4) 高周波・電磁波被曝とうつ病
(5) 高周波・電磁波被曝と脳血液関門
(6) 高周波・電磁波被曝とADHDや行動異常
(7) 高周波・電磁波被曝とアルツハイマー病・認知症
(8) 高周波・電磁波被曝と皮膚の関係
(9) 高周波・電磁波被曝と糖尿病・肥満
第16章 電磁波被曝と生殖問題:雌(女性)の場合
(1) 高周波と鶏卵の孵化率
(2) VDT使用による流産の増加
(3) 卵巣・胎児などの遺伝子・ホルモンなどの影響
第17章 電磁波被曝と生殖問題:雄(男性)の場合
(1) 高周波・被曝と精子問題
(2) 極低周波・被曝と精子問題
(3) 日本男子の精子劣化
第18章 電磁波に関する社会的な影響問題
(1) 電磁波障害と線下補償を巡って
(2) 機械への悪影響問題
(3) 地球レベルの電磁波影響
(4) 宇宙レベルの電磁波影響
(5) 送電システムと電磁波
(6) スマートフォンと交通事故
(7) ポケモンGOの危険性
(8) 情報の漏洩問題
(9) 核兵器と電磁パルス(EMP)攻撃
(10) 電磁波兵器
(11) 携帯電話と資源戦争
第19章 「イージス・アショア」と軍事用レーダーの危険性
(1) はじめに
(2) イージス・アショアからの電磁波
(3) イージス・アショアの環境影響について
第20章 電磁波の医療応用の問題点
(1) ピップエレキバン
(2) ヘルストロン・ドクタートロン
(3) 波動医療など
(4) ベビー・モニターの問題点
(5) スマートフォンの医療利用
第21章 リニア中央新幹線の電磁波問題
(1) 問題山積
(2) リニアの構造
(3) リニアの電磁波の波形と周波数
(4) リニアの電磁波強度
(5) 中間周波数の場合
(6) 高周波の場合
(7) リニア電磁波の健康影響など
第22章 スマート・グリッドと電磁波問題
第23章 電磁波過敏症
第24章 新しい電子機器と子どもの健康:最近の話題から
(1) LED画面の危険性
(2) ゲーム障害の危険性
第25章 電磁波被曝と動植物への影響
第26章 原発事故と電磁波問題
(1) 米国スリーマイル島原発事故の際の環境異変
(2) チェルノブイリ原発事故の際の環境異変
(3) 福島原発事故の際の環境異変
第27章 電磁波被曝とホメオスタシス
(1) イオン・チャンネルと電磁波問題
(2) 酸化ストレスと電磁波問題
(3) ミトコンドリアと電磁波問題
(4) サイトカインと電磁波問題
第28章 オートファジーと電磁波問題
第29章 国際非電離放射線防護委員会の「新ガイドライン」について
(1) 遅れる新ガイドライン発表
(2) 今までの経過
(3) 「NTP」の実験結果
(4) 「ラマツィーニ研究所(RI)」の実験結果
(5) 二件の研究についての比較
第30章 電磁波の影響から身を守るには
(1) 発生源の場所と強度を知る
(2) 発生源を弱くする
(3) 発生源から距離を取る
(4) 途中で減少させる(遮蔽する)
(5) 電磁波・防護グッズは効果があるのか
(6) 心臓ペースメーカなどを使用している場合
(7) 子供の使用の問題点
第31章 電磁波・利用との共存について
第32章 予防原則・思想の重要性─
第33章 電磁波問題の動向─
第34章 おわりに─
主な引用文献・参考資料(日本語のもの。ホームページ。英文論文は省略)
資料1 電磁波の卵(濾胞・胚胞・胎児)・出産・生殖組織などへの影響(荻野晃也・作成)
資料2 携帯電話などの高周波・電磁波の精子・精巣などへの影響(荻野晃也・作成)
資料3 極低周波・周辺電磁波の精子・精巣などへの影響(荻野晃也・作成)
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