書籍内容
長崎大学バイオハザード予防研究会/医療ガバナンス研究所[編著]
四六判並製/279頁/2000円+税
ISBN978-4-8461-2201-0 C0036
新型コロナウイルスの変異株=オミクロン株が世界中で急速に蔓延している。感染の再々拡大の最大の原因は何なのか? 日本では2 年経っても満足なPCR検査や抗原検査も行われず、感染の実態が不明である。検疫体制は不備で、感染者が自宅待機を強いられている。
本書は前著『新型コロナのエアロゾル感染』でエアロゾル感染をいち早く警告した著者らが、新型コロナを収束させる方法を、医療・人権・法律・経済面から提言する。
■内容構成
序文
用語解説
第一章 新型コロナの感染の仕組み
第一節 新型コロナはエアロゾル感染
第二節 ウイルスは、体内に入ってどのように感染するのか?
第三節 ウイルスへの感染は、どういう場所が危険か?
第二章 現在までに新型コロナについて新たに判明したこと
第一節 医学的・医療的・公衆衛生学的な新事実
第二節 新型コロナがもたらす社会的影響に関する新事実
第三章 なぜ日本では、感染が収束しないのか
第一節 医療の問題として扱ったことが根本的な誤謬
第二節 日本の誤ったコロナ対策による犠牲者
第三節 クラスター対策(積極的疫学調査)に拘った誤り
第四節 世界的に見て異常な日本のPCR検査
第五節 抗原検査を積極利用しない誤り
第六節 臨時の医療施設を造らず、自宅待機にした誤り
第七節 水際対策の不徹底で海外からウイルス侵入
第八節 効果の薄い政策(緊急事態・まん延防止等)
第九節 厚労省や政府の政策策定過程の構造的問題
第四章 感染を収束させるためにはどうすれば良いのか?
はじめに
第一節 感染収束のための具体的方法……PCR検査
第二節 抗原検査の活用で教育・経済活動の正常化を
第三節 水際対策の徹底で国内へのウイルス流入防止を
第四節 専門病院の建設で自宅療養・医療崩壊をなくす
第五節 マスク着用の徹底で感染防止を
第六節 治療薬の活用で感染防止と治療を
第七節 新型コロナに効果が見込まれる飲食物
第八節 換気や空気浄化で、感染予防と経済活性化を
第九節 ワクチンの効用と限界
第十節 その他の対策
第十一節 後遺症に対する抜本的対策を
第五章 ワクチンについて
はじめに ワクチンについて
第一節 mRNAワクチンの開発成功
第二節 安全性への懸念
第三節 日本のワクチン接種の遅延
第四節 変異株
第五節 特許放棄について
第六節 COVAXファシリティの問題
第七節 ワクチン接種自由の保障と正しい情報の開示を
第八節 ワクチン接種の方法に関する提言
第六章 治療薬開発と将来の展望
第一節 既存薬の転用(ドラッグ・リポジショニング)
第二節 中国の躍進
第三節 アビガン・イベルメクチン
第四節 レムデシビル
第五節 回復者血漿
第六節 抗炎症剤
第七節 軽症者への飲み薬
第七章 新型コロナ感染症の季節的要因、及び人口密度との関係
第一節 病気と季節的要因の関係について
第二節 新型コロナ感染症の季節的要因
第三節 人口密度と感染拡大の関係
第八章 改正新型インフル等特措法の問題点と収束のための提言
はじめに
第一節 改正前の特措法の解釈・運用の問題点
第二節 2021 改正特措法とまん延防止等重点措置の追加
第三節 事業者等に対する支援等
第四節 経済的社会的弱者に対する支援
第五節 消費税の税率引き下げ
おわりに─生命権を相対化してはならない
特措法・感染症法(抄)
結び
あとがき
参考文献(書名50音順)
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