書籍内容
佐藤文明[著]
A5判変並製/248頁/1800円+税
ISBN978-4-8461-0704-8 C0336
「皇室典範」では、皇位は、皇統に属する男系の男子が、これを継承すると規定されています。この間、皇太子夫妻に男子が生まれなかったことから、政府は天皇制の存続のため、女性天皇を容認する典範改正を図ろうとしました。これを巡って賛否の論争が行なわれましたが、秋篠宮家の男子出産でひとまず棚上げになっています。ですが、いずれは「お世継ぎ」に伴う典範改正もやってくると思われ、この問題が何を意味するのかを明確にする必要があります。夫婦の幸せにとって、また、女性や子どもの幸せにとって、天皇家の家長としての地位はプラスなのか、天皇制を維持することがプラスなのか。本書は、歴史を踏まえ、この問題に厚みのある論点を提供しています。(2007.3)
■内容構成
Ⅰ どこへ行く女性天皇論争
Ⅱ 日本の源流と女性の役割
Ⅲ 天皇の継承と戦争の関係
資料 有識者会議報告
[Qの例]
親王誕生が意味するもの
なぜ女性は天皇になれないのか
万世一系の神話はどこまで真実か
日本もまた母系制から始まった
女帝も珍しくない世界の王制
帝国憲法下の天皇たち
戦争責任と靖国神社の関係
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