この身が灰になるまで─韓国労働者の母・李小仙の生涯

¥ 2,000 (税別)

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書籍内容

呉道燁[著]村山俊夫[訳]
四六判並製/272頁/2000円+税
ISBN978-4-8461-1404-6 C0031

韓国では、長い間、軍事独裁体制がしかれ、労働運動もすさまじい弾圧のなかで闘われた。
一九七〇年十一月十三日、全泰壹(チョン・テイル)は幼い労働者たちの待遇改善を求めて、わが身に火を放ち抗議の叫びをほとばしらせた。そして母、李小仙(イ・ソソン)はその日から息子の遺志を引き継ぐため、同じ境遇にあえぐ労働者たちと共に歩み始めた。幾度となく投獄され、拷問を受けても、生涯を彼らとともに闘い、生きぬいた……。
本書はルポ作家、呉道燁(オ・ドヨプ)が二年間にわたり、ともに暮らしながら掘り起こした、彼女の八十一年の生涯の記録であり記憶である。韓国の労働運動・民主化運動の精神的支柱となったオモニ・李小仙の生きる姿と思いは、私たちに希望と感動を与えてくれる。
(2014.3)

■内容構成
目次
プロローグ

第1部 貧しかった日々、固い絆(1945年8月─1970年10月)
李小仙の見た夢
全相洙の絶望
[オモニの部屋で①]記憶は息遣いの中にある
中央市場、浮浪児たちの母
双門洞二〇八番地
テント教会
泰壹に学んだ勤労基準法
夫の最後の贈物
[オモニの部屋で②]誰よりも安らかで、誰よりも厄介な人

第2部 炎の痕から立ち上がる人々(1970年11月─1971年9月)
1970年11月13日
燃え上がる叫び
清渓被服労働組合
大統領に会いに青瓦台へ
屑菜粥と米の飯
粉々になった朴正煕
全泰壹の友人たち
[オモニの部屋で③]それでも生きて闘わねば

第3部 暴圧の闇夜(1971年4月─1978年8月)
張俊河、最後の日
民青学連と人革党
籠城の砦となった労働教室
女スパイ
水原矯導所の乾パンばあちゃん
[オモニの部屋で④]言い尽くせないほど有難い人々

第4部 大路に躍り出た人たち(1979年10月─1986年5月)
戒厳令、指名手配そして軍事裁判
三人の孫たち
全泰壹評伝
[オモニの部屋で⑤]泣くのは辛いからだけではない
取り戻した清渓労組と全泰壹記念館
九老ゼネストとソ労連
新興精密 朴永鎮の遺言
平和の家籠城事件
[オモニの部屋で⑥]差別なき世の中

第5部 美しき出会い(1986年8月─2008年11月)
民主化運動遺家族協議会
大宇造船 李錫圭
子を亡くした親たちの寄る辺 ハヌルサム
額縁の中の子どもたち
[オモニの部屋で⑦]尽きることない物語

第6部 李小仙、幼い頃に(1929年12月─1945年8月)

[オモニの部屋で⑧]初めて涙を見た夜
兄との別れ
簡易学校で覚えた九九
連れ子と呼ばれて
やんちゃたれ
紡績工場の辛い日々
[オモニの部屋で⑨]李小仙は泣かない

エピローグ
訳者あとがき

納品について

版種類

印刷製本版, 電子書籍版

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