核の時代70年

¥ 2,800 (税別)

書籍内容

川名英之[著]
四六判上製/344ページ/2800円+税
ISBN978-4-8461-1511-1 C0036

1895年にヴィルヘルム・レントゲンがエックス線を発見、そして1938年に核分裂反応が発見されてから、わずか7年後の1945年8月6日広島、9日長崎に人類史上、最初の原爆が投下され、21万人以上の死者がでた。かくして「核の時代」が始まった。原爆投下から70年、ヒロシマ・ナガサキの原爆死亡者は45万人を超えた。
本書は、放射能の発見から広島・長崎の原爆投下、冷戦時代の核軍拡競争を経て、今日の核廃絶運動に至るまでの、核の70年を追い、それによってもたらされた災いの歴史を辿り、人類の悲願である核の廃絶を展望する。
(2015.7)

■内容構成
はじめに
第1章 「核の世紀」を導いた核分裂発見
X線発見から核分裂までの略史
オットーとマイトナーの共同研究
核分裂の発見が招いた「核の時代」
米国に原爆開発を勧めた科学者
第2章 米国の原爆開発
「マンハッタン計画」の経過
原爆の対日戦争使用が決まる
原爆実験の成功と米国の対ソ強硬外交
第3章 早期終戦できず原爆投下に
ヤルタ会談密約情報を無視
「千載一遇・和平の好機」逃す
原爆搭載機情報役立てられず
広島・長崎原爆の惨禍
長崎にはプルトニウム型原爆
第4章 孤立無援に苦しむ被爆者たち
原爆報道と検閲・規制
原爆・ソ連参戦から降伏までの経過
戦後の原爆投下是非論争
第5章 米ソ核軍拡と核戦争の危機
変転した米国の原爆使用目的
ソ連が米国の核独占を破る
米ソが熾烈な核開発競争
米ソの核ミサイル開発競争
人類滅亡の瀬戸際キューバ危機
第6章 核実験と核工場・兵器の事故
九カ国が二〇六〇回も核実験
ビキニ核実験と住民の健康被害
ソ連核実験周辺住民の健康被害
ソ連核兵器工場の事故と汚染
頻発した核兵器の重大事故
ソ連核工場事故の汚染・被害
放射性廃棄物の海洋投棄
第7章 反核運動と核軍縮の歩み
物理学者たちの核反対運動
「第五福竜丸」事件と核実験反対運動
核兵器削減交渉と核軍縮条約の推移
終 章 「人類の悲願」核廃絶に向けて
進まない核軍縮と交渉促進活動
世界の核兵器数の推移
核兵器の非人道性
「核なき世界」オバマ構想と、その限界
広島、長崎両市の核廃絶運動
人類の悲願・核兵器廃絶を目指そう
核の時代関連事項年表
脚注
参考文献
あとがき

納品について

版種類

印刷製本版, 電子書籍版

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